血行を良くする方法!ツボや血流改善の食生活を紹介

手足が冷える、立ちくらみがする、顔色が悪い…。そう感じたら要注意。血行不良は、からだの不調を招くだけでなく、美容の大敵とも言われています。

毎日お風呂に浸かったり、マッサージをしたりしているのに改善されない、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。血行を良くするためには、一時的な対策だけでなく、原因を知り生活習慣を見直すことが大切です。

本記事では、血行不良の原因や血流改善の具体策を解説しています。血行を良くするツボ、おすすめの食べ物も紹介しているので、ぜひ参考にして下さいね。

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血行が悪くなるのはなぜ?

そもそも、なぜ血行は悪くなってしまうのでしょうか?

実は血行が悪くなる理由は人によって異なります。まずは血行不良の原因を詳しくみていきましょう。

1. 運動不足

多くの方の血行不良の原因は運動不足です。デスクワークや立ち仕事などで長時間同じ姿勢を続けていると、血行が滞りやすくなります。

血液の循環は筋肉を動かすと良くなるので、定期的にからだを動かす必要があります。

2. 衣類の締め付け

衣類の締め付けも、血行不良の原因のひとつです。キツい衣類を着用すると、からだが圧迫された状態となり、血行が滞りやすくなります。肌に衣類のあとがつく場合は、締め付けられている可能性が高いので、サイズを見直す必要があります。

また、美容目的のガードルやコルセットは、できるだけ避けた方が良いですが、着用する場合は短時間にとどめるのが理想です。

3. ストレス、自律神経のバランスの乱れ

血行不良には、ストレスや自律神経のバランスの乱れが関わる場合もあります。

血行は、自律神経(交感神経・副交感神経)によってコントロールされています。

  • 交感神経…仕事や日中活動しているときに優位。血管が収縮し、血圧が上がる。
  • 副交感神経…からだが休息しているときに優位。血管が広がり、血圧が下がる。

過度のストレスは、自律神経のバランスを乱し「交感神経」を優位にします。そのため、末梢血管が収縮して細くなり、血行不良に繋がるのです。自律神経のバランスを整える方法は、後半で紹介しています。

下記では、自律神経のバランスが乱れる原因を詳しく解説しています。
リラックスできるツボ6選!セルフケアで心を休めよう

4. 水分不足

水分不足はドロドロな血液を招き、血行不良の原因になるので注意しましょう。

通常体内に取り込まれた水分は、主に小腸で吸収され、血管に流れ込みます。しかし、水分が不足すると血液がドロドロの状態になり血管を流れにくくなるため、血行不良に繋がるのです。

5. 貧血、低血圧

貧血や低血圧の方も、血行不良を招きやすいでしょう。

血液中のヘモグロビン濃度が低くなっている状態を「貧血」、血圧が低い状態を「低血圧」と呼びますが、どちらも「立ちくらみ」や「めまい」などの症状があらわれます。

  • 貧血…血液が十分な酸素を運べず、めまい、立ちくらみなどの症状があらわれる
  • 低血圧…血液の循環が悪くなり、脳まで送られる酸素量が一時的に低下し、めまいや立ちくらみなどの症状があらわれる

めまいや立ちくらみなどの症状がある場合、病院を受診し、原因を明らかにしましょう。貧血は内科、低血圧は循環器内科となります。

血行を良くするポイント3つ

ここまで、血行不良の原因について紹介してきました。

原因がわかったうえで、ではどうすれば血行を改善できるのか…ここが多くの方が知りたいことですよね。血行を良くするポイントは3つあります。

1. 自律神経のバランスを整える

前述した通り、血行は自律神経によってコントロールされています。そのため、自律神経のバランスを整えることが大切です。

下記に、自律神経のバランスを整える方法をまとめました。

  • 質の良い睡眠をとる
  • ぬるめのお湯(38~40℃)に浸かる
  • 散歩などリフレッシュする時間を作る
  • 規則正しい生活を心がける

なかなか眠れない、夢をよく見るなど、睡眠に悩んでいる方は、関連記事をご一読ください。

質の良い睡眠をとるためのヒント、眠れないときにおすすめのツボを解説しています。
眠れないときに押したいツボ15選|タイプ別に紹介

2. 血行促進をサポートする食べ物を選ぶ

血行改善には、血管の拡張を促す働きがある「ビタミンE」がおすすめです。ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類に多く含まれているので、おやつとして食べるのも良いでしょう。

▼ビタミンEを多く含む食べ物

アーモンド、うなぎ、かぼちゃ、ひまわり油、ひまわりの種、落花生など

また、貧血気味の方は「鉄分」を多く含む食べ物を積極的に摂りしましょう。

鉄分には、野菜や豆類に含まれている「非ヘム鉄」と、肉や魚に含まれている「ヘム鉄」があります。動物性に多い「ヘム鉄」の方が吸収率が高いので、レバーや赤身肉がおすすめです。

▼おすすめの食べ物

レバー、牛肉、カツオ、イワシ、あさり、はまぐりなど

3. 軽い運動をする

デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとっていると、筋肉が緊張し、血行不良を招きます。筋肉をほぐして血行を良くするために、軽い運動を行いましょう。

特に、大きな筋肉がある「脚」や「肩甲骨周り」を動かす運動がおすすめです。

▼おすすめの運動

屈伸運動、かかとの上げ下げ、肩回し、階段を登る、ウォーキングなど

運動をする時間のない方は、脚のストレッチやマッサージを行うと良いでしょう。

血行を良くする“ツボ押し”もおすすめ

冷えを感じるとき、からだがだるいとき、自分でツボを押して血行不良を改善できたら嬉しいですよね。

ここでは、血行を良くするツボを3つ紹介しています。オフィスやお家で気軽に押せるツボを厳選しているので、ぜひ押してみてください。

● 三陰交(さんいんこう)

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【探し方】内くるぶしから上に指4本分のところ

● 血海(けっかい)

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【探し方】膝内側のお皿から、指3本分上のところ

● 足三里(あしさんり)

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【探し方】膝のお皿の左右にある大きなくぼみのうち、外側のくぼみから下に指4本分のところ

顔の血行を良くしたい方、目の下のクマを何とかしたい方は、下記の関連記事をご一読ください。

こちらの記事では、目や顔の血行を良くするツボを紹介しています。
目のツボにはどんなものがある?目の不調と鍼灸の関連性について解説

また、ツボを押す時間がない方は、貼るだけでセルフケアができる鍼シールもおすすめです。鍼シールは、お年寄りからスポーツ選手のメンテナンスまで、幅広く使用されています。

鍼シールについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
鍼シールとは?美容やコリ・疲れに効果的なツボや注意点を徹底解説

血行不良を改善したい方は鍼灸院へ行ってみよう

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血行が良くない原因は人それぞれです。そのため、一般向けのセルフケアやツボ押しは、血行が一時的に良くなるだけで、改善に繋がらない場合があります。

血行不良を改善したい方は、鍼灸治療がおすすめです。

鍼灸治療とは、からだの不調の根本的な原因を内側から治していく治療法です。具体的には、お灸(きゅう)や鍼(はり)を使用してツボを刺激します。

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上の図のようにツボを刺激をすることで血行や代謝が促進されると共に、免疫力や自然治癒力も活発となり、病気の改善や、体調回復・健康維持に繋がります。

血行不良の原因を知り、改善を目指したい方は、鍼灸治療を検討してみてはいかがでしょうか。

【Q&A】鍼灸に関するよくある質問

最後に、鍼灸に関するよくある質問を紹介しています。

Q:鍼灸についてもっと知りたい!

鍼灸治療は、病気や不調の原因を心とからだのバランスと捉えることで本来の自然治癒力を高めようとする東洋医学の一分野です。

からだの不調やその根本要因を、内側から改善していくのが特徴です。血行不良の根本的な原因を知り、改善を目指したい方は、鍼灸師に相談してみましょう。

【必読】5分でわかる「鍼灸」とは?効果やメカニズムを徹底解説

Q:鍼灸はからだの冷えにも効果的ですか?

はい、からだの冷えにも効果的です。

東洋医学では、全身が冷えるタイプ、手足が冷えるタイプ、上半身は火照るのに下半身のみ冷えるタイプなど、冷え性にも種類があると考えられています。

鍼灸治療では、一人ひとりの冷えのタイプを見極め、治療を行います。冷え性を根本的に改善したい方にもおすすめです。

冷え性を改善しよう!効果的なツボや食べ物を徹底解説

Q:肌荒れをしているときは顔にあるツボは押さない方がいいですか?

肌荒れをしている場合は、無理にツボを押さないようにしましょう。

まずは皮膚科を受診することをおすすめします。皮膚科に通ってもなかなか治らない場合は、体質改善の治療を行っている鍼灸院への受診を検討してみましょう。

Q:どんな鍼灸院を選んだらいいですか?

鍼灸院によって、得意とする治療領域が異なります。手足の冷えを改善したい、貧血になりやすい、など自分の目的に合わせて、ホームページなどを参考に鍼灸院を選ぶと良いでしょう。

その他、鍼灸院・鍼灸師の情報をホームページに公開しているか、鍼灸師の臨床経験は豊富か、新型コロナウイルス感染症対策を行っているか、などを確認しておくと安心です。

初めての鍼灸院の選び方!失敗しない見極めポイント7つを徹底解説

まとめ|生活習慣を見直して血行を良くしよう

最後に、血流改善のポイントを3つ下記にまとめました。

  • 自律神経のバランスを整える
  • 血行促進をサポートする食べ物を選ぶ
  • 軽い運動をする

血行が悪くなる原因は、ストレスや自律神経の乱れ、水分不足、貧血・低血圧など、人によって異なります。

血行不良の原因を知り、改善を目指したい方は、鍼灸師に相談してみてはいかがでしょうか。

当サイトでは、全国14,200件以上の鍼灸院情報から、あなたのお悩みにぴったりの鍼灸院や施術プランを厳選して紹介しています。

心やからだについて気軽に相談したい方は、ぜひお近くの鍼灸院を探してみましょう。

このコラムの監修者

向野義人

福岡大学名誉教授

(一社)日本東洋医学会

医師

1971年九州大学医学部卒業。1977年医学博士。1981年福岡大学病院第2内科講師。1989年福岡大学体育学部(現、スポーツ科学部)教授。1990年福岡大学大学院体育学研究科教授(現、スポーツ健康科学研究科)。2006年福岡大学病院東洋医学診療部初代部長併任。2017年福岡大学名誉教授 2017年医療法人親愛顧問 2019年同退職。1979年上海中医学院3か月、1990年独ゲッティンゲン大学病態生理学へ1年間、2002年英国エクセター大学ペニンシュラ医学校代替医療研究所へ1年間留学。2006年ケア・ワークモデル研究会会長。著書多数。

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