胃の不調におすすめのツボ13選!押し方のコツも紹介

胃のムカつき、キリキリとした痛み、胸焼け、二日酔い、食欲不振…不調を感じた時は胃のツボを押しましょう。本記事では、症状別におすすめのツボを紹介しています。どれも今すぐ押せるツボなので、ぜひ参考にしてくださいね。

胃のムカつき、キリキリとした痛み、食欲不振…。このような不調を感じると、仕事や学業に支障をきたすだけでなく食事も楽しめませんよね。

本記事では、胃の不調に役立つツボの紹介や胃の不調が起こる仕組み、症状が改善されないときの対策について解説します。ぜひ参考にしてくださいね。

からだのツボと胃の関係

東洋医学の観点では、私たちのからだのエネルギーバランスを保つ、14本の「経絡(けいらく)」と呼ばれる流れの道があります。

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その中で胃に関するツボは、胃腸の働きに関わる「胃経」、自律神経に関わる「肝経」、胃腸の働きに関わる「脾経」が深く関わっています。

胃の不調に合わせたツボを刺激することで、血行が促進され、自己治癒力が高まり、体調の改善に繋がります。

▼関連記事

詳しいメカニズムは関連記事「【必読】5分でわかる『鍼灸』とは?効果やメカニズムを徹底解説」で紹介しているので、ぜひご一読ください。

こんな症状にはこのツボを押さえよう!

胃のムカムカ、胃のキリキリとした痛み…胃の不調はさまざまですよね。下記に、おすすめのツボを症状別に一覧にまとめました。胃の不調を感じたとき、押してみましょう。

詳しい場所を知りたい方は、次章も合わせてご覧ください。

※個人の状態や体調によりベストなツボは変わりますので、あくまでも一般例として参考にしてください。

症状 対応するツボ
・ストレスで胃がキリキリする 中脘(ちゅうかん)
天枢(てんすう)
胃兪(いゆ)
脾兪(ひゆ)
梁丘(りょうきゅう)
足三里(あしさんり)
・胃がムカムカ
・胸やけ
厲兌(れいだ)
足三里(あしさんり)
中脘(ちゅうかん)
労宮(ろうきゅう)
土踏まず
・つわりによる吐き気
・車酔い
内関(ないかん)
上巨虚(じょうこきょ)
労宮(ろうきゅう)
・二日酔い 大敦(だいとん)
・夏バテ
・食欲不振
足三里(あしさんり)
衝陽(しょうよう)

目的別!抑えるべきツボの紹介

ここでは、先ほど紹介した胃腸の不調に特化したツボを目的別にまとめました。ツボの見つけ方も紹介しているので、押すときの参考にしてくださいね。

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中脘(ちゅうかん)

ヘソとみぞおちの真ん中にあるツボ。

キリキリとした胃の痛み、胃のムカつき、胸やけに効果的!

天枢(てんすう)

おへそから外側に指3本分のところ。

キリキリとした胃の痛みに効果的!

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胃兪(いゆ)

背中の中央より下、腰より少し上(第12胸椎)の高さで、背骨から指2本分のところにあるツボ。

胃の痛みを感じるとき張っていることが多く、特にキリキリとした胃の痛みに効果的!

脾兪(ひゆ)

背中の中央よりやや下ぐらい(第11胸椎)の高さで、背骨から指2本分のところにあるツボ。

胃兪と同じく、胃の痛みを感じるとき張っていることが多く、特にキリキリとした胃の痛みに効果的!

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合谷(ごうこく)

人差し指と親指の骨が交差する場所から、やや人差し指よりのくぼみにあるツボ。

胃腸の調子を整えるだけでなく、頭痛、目の疲れ、風邪のひきはじめにも効果的!

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労宮(ろうきゅう)

手のひらの真ん中(人差し指と中指の間)にあるツボ。
別説:手のひらの真ん中(中指と薬指の間)にあるツボ。
※強めに押して痛みを感じやすい方を選びましょう。

胃のムカムカ、胸やけ、つわりによる吐き気、車酔いを感じるときに効果的!

内関(ないかん)

手首の関節から指3本分(人差し指・中指・薬指)下にあるツボ。

つわりによる吐き気、車酔いに効果的!

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梁丘(りょうきゅう)

膝のお皿の上外側から、指3本分(人差し指・中指・薬指)上にあるツボ。

キリキリとした胃の痛みに効果的!

足三里(あしさんり)

膝のお皿の左右にある大きなくぼみのうち、外側のくぼみから下に指4本分のところにあるツボ。

キリキリとした胃の痛み、胃のムカつき、胸やけ、夏バテ、食欲不振に効果的!

上巨虚(じょうこきょ)

膝のお皿の下にある凹みから、指4本分(親指以外)下にある「足三里」から、さらに指4本分下にあるツボ。

つわりによる吐き気、車酔いに効果的!

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厲兌(れいだ)

足人差し指の、爪の生え際すぐ横(薬指側)にあるツボ。

胃のムカつき、胸やけに効果的!

大敦(だいとん)

足の親指の爪で、外側(人差し指側)の下の角にあるツボ。

二日酔いに効果的!

衝陽(しょうよう)

足の人差し指と中指から伸びる骨が交わるところにあるツボ。

夏バテ、食欲不振に効果的!

土踏まず

東洋医学の観点では、土踏まずはツボとして認められていませんが、胃腸を整えるとされています。

ツボ押しのコツ

ツボの正式名称は「経穴(けいけつ)」です。穴という文字が入っている通り、多くのツボは穴が開いたように少し凹んでいます。

指先の感覚が必要なので初めは難しいかもしれませんが、慣れてきたら体表の凹みに注目しながら触ってみましょう。

ツボの押すときのポイントを下記にまとめたので、試してみてくださいね。

  • 指の腹で優しく押す(爪を立てない)
  • 「気持ちいい」と感じる強さ
  • ゆっくりと垂直に押す(指を左右に動かさない)
  • 押す時間は5〜10秒、回数は3〜5セットが目安

ツボを押すタイミングは決まっていないので、好きなときに押しましょう。

▼セルフケアのおすすめ「鍼シール」とは?

「忙しくてツボを押している時間がない」という方は、「鍼シール」がおすすめです。鍼シールは、貼るだけでツボへの刺激を持続させることができる便利なアイテムです。

詳しく知りたい方は 、別記事「鍼シールとは?美容やコリ・疲れに効果的なツボや注意点を徹底解説」をご覧ください。

胃の不調はなぜ起きるの?

胃の不調を感じる原因はさまざまですが、多くは自律神経の乱れが関わっています。

自律神経は「副交感神経」と「交感神経」の2つに大別され、消化や吸収、心拍、呼吸などをコントロールしています。これら2つはひとつの器官に対し、相反する作用を示します。

たとえば、緊張して食事が喉を通らない、という経験はないでしょうか。食事中は「副交感神経」が優位になり、食べ物を消化・吸収するため胃腸や唾液腺が活発になります。

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しかし、からだがストレスを感じているとき、本来劣位になるはずの「交感神経」が優位になり、胃腸や唾液腺の働きが低下します。このとき、ネバネバした唾液が分泌され、唾液量も減るので、食事が喉を通らないと感じてしまいます。

このように、自律神経のバランスが乱れることで、食欲不振や消化不良など「胃の不調」が表れます。改善するためには、バランスを整えることが大切ですが、自律神経は自分の意思でコントロールすることが難しいのが特徴です。

そこで「胃の不調」には、ツボを刺激することで自律神経を整えることができる鍼灸治療が有効とされています。

参考文献:ストレスと機能性消化管障害|日本職業・災害医学会会誌

ストレスと消化器疾患|順天堂医学会学術集会

胃の不調は鍼灸院に気軽に相談しよう!

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ツボ押しはいつでも手軽に押すことができる一方で、慢性化した胃の不調を根本から改善するには、自分でツボを押しているだけでは不十分かもしれません。

そこで、「原因を探り根本から改善したい!」「胃薬で対処しているけどしっかり治したい」という方は、鍼灸院に相談してみましょう。

自分にあった的確な治療を受けることで、胃の不調を根本から改善していくことに繋がります。

鍼灸院ではどんなことをするの?

鍼灸院では最初に問診を行い、からだの症状に合った治療方法を提案してくれます。治療方法は、鍼やお灸など種類がありますが、基本的には自律神経のバランスを整え、胃の回復を促すことを目的とします。

鍼灸院によって得意分野が異なるので、胃の不調を得意領域としている院を選ぶことをおすすめします。また、新型コロナウイルス感染症対策を行なっているかも確認しましょう。

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初めての鍼灸院の選び方!失敗しない見極めポイント7つを徹底解説

【Q&A】鍼灸に関するよくある質問

最後に、鍼灸についてよくあるご質問をご紹介します。

Q:ツボを複数同時に押しても効果はありますか?

はい。症状がでている範囲に対して、ピンポイントだけでなく広範囲に刺激してあげた方が効果も広がります。

Q:ツボを押しても体調改善されている気がしません

考えられる原因はさまざまです。

例えば、ツボの押し方が適切ではない、症状が慢性的である、胃の不調に繋がる生活習慣が改善されていないなど、何が問題なのかつきとめる必要があります。

まずは専門家である鍼灸師に相談し、改善のためのアドバイスをもらうことをおすすめします。

Q:鍼灸院に通う時間がありません

忙しい方には、鍼シールがおすすめです。鍼シールを貼るだけで、持続的にツボを刺激することができます。

鍼シールについてもっと詳しく知りたい方は、関連記事をご覧ください。

鍼シールとは?美容やコリ・疲れに効果的なツボや注意点を徹底解説

Q:妊娠中でつわりがひどく頻繁に外出ができません。それでも鍼灸は受けられますか?

新型コロナウイルス感染症対策をしたい方、子育て・介護中などで外出が難しい方は、鍼灸師が直接自宅にきて治療を行う往診がおすすめです。

往診の際、鍼灸師の衛生管理は十分に行っているので、安心して治療を受けることができます。心配な方は予約の際に直接確認してみると良いでしょう。

往診が可能な鍼灸院は、サイト内の「鍼灸院検索ページ」から検索できます。お近くの鍼灸院を探してみてくださいね。

まとめ|ツボを押して自律神経を整え、胃を回復させよう!

最後に本記事のおさらいをしましょう。

  • 胃の不調を感じる原因は、自律神経の乱れが関っていることが多い
  • 自律神経は自分の意思でコントロールすることが難しい
  • 胃の不調には、自律神経を整えることができる鍼灸治療が有効

▼ツボはこんな悩みにおすすめ

  • ストレスで胃がキリキリする
  • 胃のムカつき、胸やけ
  • つわりによる吐き気、車酔い
  • 二日酔い
  • 夏バテ、食欲不振

慢性的に胃の不調を感じている方は、一般向けのツボ押しだけでは不十分でしょう。「根本から改善したい」という方は、ぜひ鍼灸院も検討してみてくださいね。

このコラムの監修者

坂口俊二

関西医療大学 保健医療学部 はり灸・スポーツトレーナー学科 教授
大学院保健医療学研究科 教授

全日本鍼灸学会 理事(近畿支部長)
日本温泉気候物理医学会 評議員日本東洋医学会、日本東洋医学系物理療法学会、日本自律神経学会、日本産業衛生学会、日本母性衛生学会、日本サーモロジー学会

はり師、きゅう師

関西医療短期大学卒業後、教員として約30年、鍼灸の教育、研究、臨床に従事。 他施設との共同研究にて冷え症、産後のマイナートラブルについて鍼灸臨床研究を展開中。

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