鍼治療の効果が出るのはいつから?効果を感じるためのコツや通院スケジュールも解説
2022.07.13
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痛みで歩けなくなるほど重症の肉離れは、回復までに数ヶ月~半年ほどかかると言われています。その間にできる限りのことをして、なるべく早く治したいという方は少なくないでしょう。
そこで本記事では、肉離れを起こしたときの応急処置をはじめ、病院での治療方法やセルフケア、再発防止のコツを解説しています。保存療法以外の治療も紹介しているのでぜひご覧ください。
このコラムの目次
肉離れは、正式には「筋挫傷(きんざしょう)」というスポーツ外傷(=ケガ)のひとつです。
急激な運動で筋肉に負荷がかかることで、筋肉の一部に断裂が生じた状態を言います。
ふくらはぎと太ももに起こりやすく、体重をかけることで痛みが強くなるため、重症化すると歩くことができなくなってしまうこともあります。
肉離れが疑われたときは、まずは痛めた筋肉を伸ばしたとき(ストレッチ)の痛みの程度で肉離れの状態をチェックします。
程度によって、超音波検査・磁気共鳴画像装置(MRI)などを用い、状態や重症度をさらに細かく診断していきます。
重度の肉離れの場合は、腫れやへこみ、内出血が起きるなど、見た目の変化を伴うのも特徴のひとつです。
参考:筋肉の治療「急性の痛み(肉離れ)と慢性の痛み」 | 都立大整形外科クリニック
肉離れになったときにまず大切なのは応急処置です。
現在治療中の方も、再発した際に適切な対応ができるので確認しておきましょう。
▼肉離れの応急処置
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応急処置をした後はできるだけ早く病院(整形外科)を受診しましょう。
痛みが軽度でも治るまでに時間がかかることもあるため、放置するのは危険です。
病院での治療法は保存療法が一般的です。
重症度によっては運動再開までに長期間のリハビリテーションが必要となります。
参考:筋肉の治療「急性の痛み(肉離れ)と慢性の痛み」 | 都立大整形外科クリニック
肉離れの痛みが軽減して、歩行に支障がない程度になったら、関節や筋肉をゆっくりと動かす他動・自動運動のような軽いリハビリテーションを行います。
しばらくして、ストレッチしたときの痛みもなくなったら、痛みのない範囲で筋力強化、荷重トレーニングなどを取り入れ運動復帰を目指します。
あくまでも目安ですが、重症度による治療期間は以下のようになります。
しかし、「痛み」を指標に復帰のタイミングを決めると完治する前に再発させるリスクが高いため、運動復帰のタイミングは医師としっかり相談するようにしましょう。
参考:肉離れについて | 福住駅直結の福住整形外科クリニック
先ほども触れたように、肉離れは再発しやすいと言われています。
やっと肉離れが治ったとしても、再発しないように、ストレッチやウォーミングアップを十分に行ってから運動をすることを心がけましょう。
また、肉離れが回復するまでの間や、運動を再開できるようになってからも、マッサージやストレッチを継続し、普段から血行を良くしておくことも、再発しにくいからだ作りに繋がります。
▼太もものストレッチ
肉離れをできるだけ早く治すために保存療法以外にもできる治療法を探している方もいるでしょう。
そんな方は、肉離れの治療に鍼灸治療も取り入れてみてはいかがでしょうか。
そもそも鍼灸治療とは、からだの不調の根本原因にアプローチする東洋医学の一分野です。
専用の鍼(はり)やお灸(きゅう)を使い、肉離れの症状に合わせたツボを刺激することで血行を良くし、自然治癒力(=治ろうとする力)を高め改善を促すため、損傷した部位やその周囲の痛み緩和、修復促進などの効果が期待できます。
また患部だけではなく、ツボを活用した全身的なアプローチを行うので、心やからだ全体のトータルケアにも繋がります。
実は鍼灸治療には、スポーツ特有のケガや不調の治療・予防を得意とする「スポーツ鍼灸」というジャンルがあります。
一般的な鍼灸治療を中心に、ストレッチやマッサージを行うことで、スポーツをする人の心とからだのケアに特化した治療が特徴です。
保存療法やリハビリと平行してスポーツ鍼灸を受けることで、肉離れの早期回復をサポートしてくれます。また肉離れが回復した後も、定期的に通うことで、肉離れやその他の不調の予防にも繋がります。
スポーツ鍼を得意としている鍼灸院は「スポーツ鍼灸」のジャンルを選んで探せます。気になる方は早速、お近くの鍼灸院を探してみましょう。
今回は肉離れになったときの応急処置や治療方法、再発の防止について解説しました。
肉離れを起こすと、違和感なくスポーツができるようになるまで時間がかかります。
再発しやすいため完治までは自己判断せず、段階的なリハビリテーションを行い、再発させないための予防をすることが大事です。
肉離れの早期回復のために保存療法以外にできる治療法をお探しの方は、スポーツ鍼灸を検討してみてくださいね。
このコラムの監修者
早川和浩
早川治療院 院長
一般社団法人 日本スポーツ鍼灸師協会 代表
一般社団法人 日本スポーツ鍼灸師協会
米国NATA ATC/はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師
米国NATA ATCと日本の鍼灸マッサージ師の資格を持ち、1999年、日本人初のメジャーリーグチーム契約トレーナーとなる。メジャーリーグチームデトロイトタイガースチームアシスタントトレーナー2シーズン経験(木田投手・野茂投手、他球団日本人メジャーリーガーのケア、マネージメント通訳に携わる)帰国後はOSGフェニックス(現Bリーグ1部 三遠ネオフェニックス)ヘッドトレーナー、JOC委属トレーナー(北京オリンピック帯同)等幅広く活躍。「スポーツ鍼」という特殊なスキルとアメリカで学んだアスレチック・トレーナーの知識の融合で「鍼でアスリートを救う」をモットーに施術を行う。