鍼治療の効果が出るのはいつから?効果を感じるためのコツや通院スケジュールも解説
2022.07.13
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病院に行くほどではないけれども、鼻づまりは地味に不快でツラいですよね。
本記事では、そんな鼻づまりの症状を改善するための効果的なツボや、症状の根本改善を目指すための鍼治療について詳しく解説していきます。
ご自宅で簡単にセルフケアできるので、ぜひ参考にしてくださいね。
このコラムの目次
ツボは、東洋医学の観点から、からだの不調が表れやすい箇所であると同時に、不調を改善するための治療点とも考えられています。
私たちのからだには361箇所あるともされているツボですが、それぞれのツボには、心やからだの不調改善に繋がる力があると言われています。
そこで鼻づまりの症状に合わせた場所を刺激することで、血行が促進され自然治癒力が高まり、鼻づまりの改善に繋がるわけです。
これから紹介するツボは、鼻づまりのタイプによって即効性のあるツボから穏やかに症状を改善するツボなど効果もさまざまです。押すべきツボは次の章でご紹介します。
花粉症で鼻づまりがツラい、風邪をひいて鼻づまりだけでなく咳もある…など、鼻づまりのタイプもさまざまですよね。
そこで、本章では鼻づまりのタイプ別に押すべきツボをまとめました。早速、イラストを参考にツボを押してみましょう。
※個人の状態や体調によりベストなツボは変わりますので、あくまでも一般例として参考にしてください。
鼻がつまって気になる、鼻づまりで呼吸がしづらい…など、さまざまな鼻づまりに万能なツボです。ぜひ他のツボと組み合わせて押してくださいね。
【探し方】鼻のふくらみの横でほうれい線上にあるツボ
少し強く押すと痛みが出るツボですが、鼻通(びつう)とも呼ばれるツボです。このツボは効果を期待してグッと押してみましょう。
【探し方】鼻のふくらみの横でほうれい線上にあるツボ。迎香のやや上。
\こんな症状にも/
【探し方】眉間の中央にある、わずかに凹んだところ
つらい花粉症やアレルギー性鼻炎では、鼻水が出るだけでなく、鼻づまりの症状もありますよね。そんなときに効果的なツボです。
【探し方】顔の中央線上にあり、前髪の生え際から後ろに指1本分のところ
\こんな症状にも/
【探し方】左右の目頭の骨にあるくぼみのところ
ツボの位置が鼻から離れていますが、風邪による鼻づまりに効果的なツボをご紹介します。
\こんな症状にも/
【探し方】肘を曲げたときにできる肘のしわの上で、しわの中央にある腱の外側のところ
\こんな症状にも/
【探し方】人差し指と親指の骨が交差する場所から、やや人差し指よりにあるくぼみ
冷たいものをたくさん食べた際に、からだ(胃腸)が冷えて鼻づまりを起こしたときに効果的なツボです。
\こんな症状にも/
【探し方】膝のお皿の左右にある大きなくぼみのうち、外側のくぼみから下に指4本分のところ
ツボの正式名称は「経穴(けいけつ)」というだけあり、少し穴が開いたように凹んでいることが多い場所です。
慣れてきたら、皮膚の凹みに注目しながら触ってみましょう。
自分でツボを押すときは、次のことを意識して押してみてくださいね。
ツボを押してみて刺激が「強い」「弱い」と感じたら、好きなようにアレンジしてください。ただし、下記の注意点を守りましょう。
▼注意点 辛い症状を早く治したいばかりにグリグリと強く押すのは危険です。とくに顔の皮膚はデリケートなので優しくじんわり押してあげましょう。 |
鼻づまりに効果的だとわかっていても、「ツボ押し続けるのは大変」という方もいるでしょう。
そんなときおすすめなのが、貼るだけでツボを刺激できる鍼シールです。
鍼シールとは、シールに数ミリの鍼がついたもので、自分で手軽に貼ることができるセルフケアでも使われるものです。時間や場所を選ばず貼るだけでツボを持続的に刺激することができます。
鼻づまりの原因は人によってさまざまですが、多くの場合、免疫力の低下が関わっています。
もともと私たちのからだには免疫力が備わっており、外部からの有害なウイルスや細菌から守ってくれています。
しかし、現代社会の過度なストレスや乱れた生活習慣が影響し、自律神経のバランスが崩れ、免疫力が低下しやすくなっているため、容易に風邪をひきやすくなったり、アレルギー性の症状が表れたりするのです。
近年流行っている新型コロナウイルス感染症に罹らないためにも、鼻づまりなどの小さな不調を見過ごさないようにしましょう。
稀に、「大したことはない」と思っていた鼻づまりの症状に別の疾患が隠れている場合があります。次のような症状を伴う場合は注意が必要です。
症状が続く場合や気になる症状があった場合は、早めに病院を受診しましょう。
ツボ押しは、いつでも手軽に押すことができる一方で、慢性的に長引く鼻づまりを改善するには、一般向けのツボ押しだけでは不十分でしょう。
「何かしたいけど、病院に行くほどでもないしどうすればいいの?」という方は、からだが弱っている根本の原因を探り、自然治癒力を高め、免疫力向上が望める鍼灸治療を検討してみましょう。
鍼灸治療は、ご自身の状態にあった的確なツボを鍼や灸で刺激し、からだ全体の流れや自律神経を整えることで、本来持っている自然治癒力(免疫力)を発揮させることを目的に行います。
心とからだの両方からアプローチする治療法なので、始めの目的が鼻づまりの症状改善であっても、結果的にからだ全体の弱った部分を発見し、病気になる前に改善していくことにも繋がります。
まずは今ツラい鼻づまりを根本から改善するために、気軽に鍼灸師に相談してみましょう。
ここで鍼灸に関するよくある質問についてお答えします。
考えられる原因はさまざまです。
例えば、ツボの選び方や刺激の方法が適切ではない、症状が慢性的である、生活習慣そのものを見直していく必要があるなど、何が問題なのかつきとめる必要があります。
まずは専門家である鍼灸師にアドバイスをもらうことを検討してみましょう。
もちろんです。それぞれのツボの効果の範囲があるので、複数同時に押すことで、範囲が広がり相乗効果に繋がります。
鍼灸院は、得意とする治療領域も違うため、ご自分の通いやすさや目的などによって、選ぶようにしましょう。
初めての鍼灸院の選び方!失敗しない見極めポイント7つを徹底解説
新型コロナウイルス感染防止対策や、子育て・介護中などで外出が難しい方には、鍼灸師が直接自宅を訪問して治療を行う往診がおすすめです。
往診の際、鍼灸師の衛生管理は十分に行っているので、安心して治療を受けることができます。心配な方は予約の際に直接確認してみると良いでしょう。
往診が可能な鍼灸院は、サイト内の「鍼灸院検索ページ」から検索できます。お近くの鍼灸院を探してみてくださいね。
最後に今回の記事をおさらいしておきましょう。
不快な鼻づまりは早く解決してしまいたいものですよね。
ツボ押しで調子が良くなればいいのですが、根本的に解決したいと思ったら、鍼灸師に相談してみてはいかがでしょうか。
このコラムの監修者
山口大輔
朝日医療大学校 教務部長
(公社)全日本鍼灸学会 (一社)日本東洋医学会 (公社)日本鍼灸師会 (公社)岡山県鍼灸師会
はり師・きゅう師 (公社)全日本鍼灸学会認定鍼灸師 (公社)日本鍼灸師会専門領域研修講座修了 (スポーツ傷害・婦人科疾患・リスクマネージメント) (公財)日本陸上競技連盟医事委員会トレーナー部部員(A級)
2001年より朝日医療大学校の専任教員として鍼灸師の養成や(公社)岡山県鍼灸師会の諸活動サポートに尽力。2012年より(公社)岡山県鍼灸師会理事に就任し、現在学術部長として会員へ知識技術の研鑽の場を数多く提供できるよう努めている。また、おかやまマラソンをはじめ、岡山県下で開催される大規模なスポーツイベントにおいて、スポーツ鍼ケアステーション設置の企画運営に中心的に参画、安心安全な鍼灸治療を多くに人に体験していただくための広報普及活動に邁進している。