リラックスできるツボ6選！セルフケアで心を休めよう

普段からお仕事や家事、育児に追われていると、いざからだを休めようとしたときにうまくリラックスできないと感じることがありますよね。 

そんなときは、心やからだの緊張を和らげるツボを押してみましょう。

本記事では、リラックスしたいときにおすすめのツボをご紹介します。さらに、リラックスできない原因や対処法についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

リラックスにおすすめのツボ6選！

ツボは、からだの不調や緊張が表れるところであり、リラックスするためのスイッチでもあります。

リラックスできない原因となっている不調に合わせたツボを押すことで、血行が促進され、自然治癒力が高まり、心やからだの安らぎに繋がります。

早速、リラックスに効果的なツボをイラストを参考に押してみましょう。

※個人の状態や体調によりベストなツボは変わりますので、あくまでも一般例として参考にしてください。

百会（ひゃくえ）

＼こんなときに押してみよう／

• 自律神経の乱れ
• ストレスを抱えているとき

【探し方】頭のてっぺんにある少し凹んでいるところ

神門（しんもん）

＼こんなときに押してみよう／

• 不安やストレスを和らげたいとき

【探し方】手首のしわ上、一番小指側にある腱の親指側の縁のところ

内関（ないかん）

＼こんなときに押してみよう／

• あがり症の方
• 気持ちが高ぶって落ちつかない

【探し方】手首の関節から指3本分（人差し指・中指・薬指）下にあるツボ

合谷（ごうこく）

＼こんなときに押してみよう／

• 緊張やストレスを感じる
• 疲れが溜まっているとき

痛みを感じやすいので優しく刺激してあげましょう。

【探し方】人差し指と親指の骨が交差する場所から、やや人差し指よりにあるくぼみ

風池（ふうち）

＼こんなときに押してみよう／

• 頭がボーっとするとき
• 肩こりが気になるとき

【探し方】耳の後ろにある骨と後頭部のくぼみの中央あたり

太衝（たいしょう）

＼こんなときに押してみよう／

• ぐっすり眠りたい
• 足の冷えが気になるとき

【探し方】足の甲にあり、足の親指と人差し指の間をスリ上げていくと骨にぶつかるところ

ツボを押すときのコツ

ツボの正式名称は「経穴（けいけつ）」というだけあり、少し穴が開いたように凹んでいることが多いです。

ツボを見つけたら、次のことを意識して押してみましょう。

• 押す強さ：「イタ気持ち良い」くらいの強さ
• 時間：5秒～10秒くらい
• 回数：3～5セット
• 呼吸：ツボを押しながらゆっくり深く呼吸をする（息は止めない）

焦らずゆっくり、じんわり広がる刺激を感じながら行ってください。

～注意点～

強く押しすぎないように注意してください。痛みを感じるとからだがこわばり逆効果になるので、優しく刺激してあげましょう。

効率よくツボを刺激できる便利アイテム

「ツボを押し続けるのは大変」「効率よくツボを刺激する方法はないの？」という方は、鍼シールがおすすめです。

鍼シールは、自分で手軽に貼ることができるセルフケアでも使われる鍼です。普段から貼ったまま生活でき、ツボを持続的に刺激することができます。

どうしてリラックスできないの？

「以前は自然とリラックスできたのに、なぜできなくなったんだろう？」「もしかしてどこか調子が悪いのかな？」と気になる方もいるでしょう。

脱力しようとしたのに緊張や不安でうまく力が抜けない状態は、心やからだのバランスが崩れているサインです。その状態が続くとや病気に繋がることもあります。

本章では、リラックスができなくなった理由や放っておくとどうなるのかを詳しく解説します。

ストレスで自律神経のオンとオフの切り替えが出来なくなっている

リラックスしたいのにできない原因は、自律神経の乱れが関わっています。

自律神経は「動くとき（＝交感神経）」と「休むとき（＝副交感神経）」の2つに分けられ、心とからだの機能バランスをコントロールしています。

しかし現代社会の過度なストレスにより、常に「動く」ための交感神経が優位になりがちです。すると「休もう」としたときに副交感神経の切り替えがうまくできなくなり、リラックスできなくなるのです。

リラックスできない状態を放っておくとどうなる？

自律神経の乱れが長引くと、免疫力や自然治癒力が低下するので、はじめは「大したことない」と思っていた小さな不調が、次のような病気に繋がるリスクを高めてしまいます。

• 風邪や感染症に罹りやすくなる
• 胃潰瘍などの内臓疾患
• 生理不順や不妊などの婦人科疾患
• 暴飲暴食・飲酒・喫煙による生活習慣病など

さらに、日本の社会問題である「うつ病」を発症するリスクも高くなります。

自律神経の乱れは鍼灸院に気軽に相談してみよう！

乱れた自律神経を改善するには、バランスを整えることが大切ですが、自律神経は自分の意思でコントロールすることが難しいのが特徴です。

「何かしたいけど、どうすればいいの？」という方は、ツボの効果を最大化し、自律神経を整えることができる鍼灸治療を検討してみましょう。

鍼灸院では、ご自身の状態にあった的確なツボを鍼やお灸で刺激することで、自律神経のバランスが整う手助けができ、さらに自然治癒力を高めることにも繋がります。

さらに、ちょっとした不調でも相談でき、日常生活のアドバイスも受けられるので、これからの心とからだの健康のために心身と向き合う習慣にもなるでしょう。

リラックスできない状態を「気のせいだろう」と放置しがちですが、根本から改善し、病気を未然に防ぐために、気軽に鍼灸師に相談してみましょう。

【Q&A】鍼灸に関するよくある質問

最後に、鍼灸についてよくある質問をご紹介します。

Q：ツボを押しても眠れません

考えられる原因はさまざまです。

例えば、ツボの押し方が適切ではない、症状が慢性的である、生活習慣そのものを見直していく必要があるなど、何が問題なのかつきとめる必要があります。

まずは専門家である鍼灸師にアドバイスをもらうことをおすすめします。

Q：ツボを複数同時に押しても効果はありますか？

はい。症状に対してピンポイントな刺激だけでなく、いくつか組み合わせることにより効果が広がり相乗効果に繋がります。

どんな鍼灸院を選んだらいいですか？

ご自分の目的に合わせて、鍼灸院の得意とする専門領域や通いやすさなどで選ぶようにしましょう。

初めての鍼灸院の選び方！失敗しない見極めポイント7つを徹底解説

Q：妊娠中で頻繁に外出ができません。解決策はありますか？

新型コロナウイルス感染防止対策や、子育て・介護中などで外出が難しい方には、鍼灸師が直接自宅にきて治療を行う往診がおすすめです。

往診の際、鍼灸師の衛生管理は十分に行っているので、安心して治療を受けることができます。心配な方は予約の際に直接確認してみると良いでしょう。

往診が可能な鍼灸院は、サイト内の「鍼灸院検索ページ」から検索できます。お近くの鍼灸院を探してみてくださいね。

まとめ｜ツボを押して、心とからだをリラックスさせよう！

本記事では、リラックスしたいときに押したいツボをご紹介しました。

ツボ押しは手軽にできる一方で、慢性的に乱れた自律神経を根本から改善するには、一般向けのツボ押しだけでは不十分でしょう。

「最近、頑張りすぎてるな」「からだを労わる習慣をつくりたいな」という方は、ぜひ鍼灸治療を検討してみてくださいね。

このコラムの監修者

高橋徳

統合医療　クリニック徳：院長

医師

【履歴】
1977年 神戸大学医学部卒業
1977年 - 1988年 兵庫医大第二外
1988年 - 2000年 ミシガン大学 ポスドク・助手
2000年 - 2007年 デユーク大学 准教授・教授
2008年 - 2018年 ウイスコンシン医科大学 教授
2016年 - 統合医療　クリニック徳 (名古屋市)
2018年 - ウイスコンシン医科大学 名誉教授
【プロフィール】
ウイスコンシン医科大学　名誉教授。統合医療クリニック徳　院長。
関西の病院で消化器外科を専攻した後、渡米。
ミシガン大学助手、デユーク大学教授、ウイスコンシン医科大学教授を経て、現在ウイスコンシン医科大学名誉教授。
２０１６年名古屋市に『統合医療　クリニック徳』をオープン。主な研究テーマは『統合医療』と『オキシトシンの生理作用』。著書『人は愛することで健康になれる』『あなたが選ぶ統合医療』『オキシトシン健康法』など。

統合医療　クリニック徳