マッサージが痛い理由は?鍼灸との関係性についても解説

マッサージを受けたときに「痛い」と感じるのはからだにとって良いことではありません。本記事では、痛みを感じる理由や、マッサージ後の痛みの原因などについて解説します。痛みなく根本からからだの悩みを改善する方法を探している方もぜひご覧ください。

皆さんは、マッサージを受けたときに思わず「痛い!」と感じたことはありませんか?

また、「痛みを和らげるためにマッサージに行ったのにむしろ悪化した…」という方もいるかもしれません。

そこで本記事では、マッサージが痛い理由や、マッサージ後の痛みの原因などについて解説します。

マッサージを受けて痛みを感じるのはなぜ?

マッサージで痛みを感じる原因はさまざまですが、主に血行不良により硬くなった筋肉がきっかけになると考えられています。

運動不足などで筋肉が使われていないと、老廃物が溜まり血流が悪くなります。硬くなってしまった筋肉は近くを通る末梢神経を圧迫してしまい、その状態でマッサージを受けると痛みを感じやすくなるのです。

また、過度なストレスによりからだが固まっている場合や、刺激量が強すぎるために痛みを感じる場合もあり、痛みの感じ方にも個人差があります。

マッサージによる痛みの正体は?

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同じ「痛み」でも、頭痛、筋肉痛…など痛みの種類はさまざまですよね。実は、マッサージを受けた後に出る痛みは「揉み返し」と呼ばれる症状を指します。

揉み返しとは、治療での過度な刺激により、筋肉の筋膜や筋繊維に傷がつき、炎症が起きてしまった状態のことです。

揉み返しが起きると、筋肉が修復されていく過程で治療前よりも凝り固まった筋肉になってしまいます。

ですので、揉み返しはからだにとって決して良い状態とは言えません。

▼関連記事

揉み返しについてもっと詳しく知りたい方は、別記事「揉み返しで肩こりが悪化?原因や対処法、改善策を徹底解説」をご覧ください。

実際に、マッサージを受けた後の悩みとして、揉み返しについて知りたいと感じている方は非常に多いです。キーワードリサーチツール「Keywordtool」によると、「揉み返し」関連のキーワードがWeb上で検索されている数が月に20,000回をゆうに超えることがわかっています。

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このことから、揉み返しについての解決策を知りたい方は決して少なくないことが伺えるでしょう。

揉み返しの対処法

揉み返しが起きた場合は下記のように対処するのが望ましいでしょう。

  • 急性期(1~2日目):安静にする 、アイシングする ※湿布を貼る場合は冷シップ
  • 回復期(3日目~):温める、少しずつ動かす
▼ポイント
痛みが引いたら、徐々に温めるようにする

通常であれば、時間とともに自然と治っていきますので安心してください。自分で対処するのが不安な場合は、マッサージを受けた施術者に相談しましょう。

揉み返しを予防するための受け方

揉み返しを予防するために、マッサージを受けるときは次のことに気を付けましょう。

  • 長時間同じ箇所ばかり刺激しない
  • 痛いときは「痛いです」と施術者に伝える
  • 「イタ気持ちいい」くらいの強さでマッサージを受ける
  • からだが弱っているときはマッサージを控える
  • 本来マッサージは癒すことが目的なので、不快感を感じる場所ではありません。無理や我慢はしないようにしましょう。

    また、なかなかおさまらない痛みには別の疾患が隠れているかもしれません。

    例えば、心筋梗塞や狭心症などの内臓疾患のシグナルとして表れている場合もありますので、「少し異常かも」と気になったら、早めに病院を受診しましょう。

    マッサージで痛みを感じやすいのはどんな時?

    本章では、マッサージで痛みを感じやすくなってしまうケースを2つご紹介します。

    1. マッサージの刺激が強すぎる場合

    一般的には、マッサージで受けた刺激が強すぎた場合に揉み返しが起こります。

    過剰な刺激を受けると、からだに備わる防衛反応が働き、筋肉がギュッと縮こまってしまうからです。それを施術者がコリだと勘違いし、必要以上に強い刺激を与えてしまうと揉み返しの原因になります。

    2. からだ全体がこっている場合

    コリが溜まりすぎた状態でマッサージを受けると揉み返しが出ることもあります。長期間コリを放置していると、筋肉の血流が悪く痛みの症状が出やすくなってしまいます。

    マッサージとは別のアプローチとして鍼灸治療も検討できる

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    からだの不調を解消したいけど「マッサージは痛い」「一度痛みが悪化したことがあるから行きたくない」とお悩みの方もいるでしょう。

    そこでおすすめなのが、鍼灸治療です。

    鍼灸治療は、からだのバランスを整え、自己治癒力を高めるサポートをすることで根本的な悩みの「改善」を目指す東洋医学の一分野です。鍼(はり)や灸(きゅう)といった道具を使いツボを刺激して治療するため、最小限の刺激で、からだの悩みの根本から改善を目指せます。 

    とはいえ、マッサージが良くないから鍼灸の方が良い、というわけではありません。

    マッサージは指圧で適度に筋肉のこりをほぐす一方で、鍼灸治療はツボを刺激してこりの根本に対してアプローチしていきます。

    マッサージと鍼灸治療にはそれぞれ異なる良さがあるので、マッサージと鍼灸治療をセットで行なっている治療院もあり、一概に「どちらが良い」と言い切ることは難しいのです。

    マッサージだけでコリが改善できない場合は、鍼灸もセットで受けてみると良いかもしれませんね。

    ▼関連記事

    鍼灸について詳しく知りたい方は、別記事「【必読】5分でわかる『鍼灸とは?』効果やメカニズムを徹底解説」をご覧ください。

    【Q&A】鍼灸に関するよくある質問

    最後に、鍼灸に関するよくある質問をご紹介します。

    Q:鍼灸治療は健康保険で受けられますか?

    次の疾患については可能です。

    1. 神経痛…例えば坐骨神経痛など
    2. リウマチ…慢性で各関節が腫れて痛むもの
    3. 腰痛症 …慢性の腰痛など
    4. 五十肩…肩の関節が痛く腕が挙がらないもの
    5. 頚腕症候群…頚から肩、腕にかけてシビレと痛みがあるもの
    6. 頚椎捻挫後遺症…むち打ち症などの後遺症

    参考:公益社団法人日本鍼灸師会

    ただし、保険適用には医師の同意書が必要になるため、詳細ついては、前もって鍼灸院に問い合わせてみましょう。

    Q:鍼による痛み・腫れなどの副作用はありますか?

    鍼灸院で使われる鍼の太さは、髪の毛と同じ程度のため、基本的に痛みはほとんどありません。

    いきなり鍼を刺すことはなくヒアリングを行ったうえで、様子を見ながら治療をしていきます。もし痛みに関する不安があったり、治療中に痛みを感じたらすぐに伝えましょう。

    5分でわかる鍼灸の副作用!対処法やメカニズムについても解説

    Q:どんな鍼灸院を選んだら良いですか?

    自分が鍼灸院で何がしたいか目的を明確にし、その治療院が得意とする治療をホームページなどで確認することをおすすめします。

    鍼灸院の選び方がわからない方は「初めての鍼灸院の選び方!失敗しない見極めポイント7つを徹底解説」を参考にしてください。

    まとめ|マッサージの痛みに関するお悩みは鍼灸院で!

    今回はマッサージに関する痛みの原因や、鍼灸院での治療について解説してきました。

    マッサージは施術中やその後の、どちらにも痛みが起こる可能性があります。

    筋肉に溜まった老廃物や揉み返しが原因になる場合が多く、マッサージ前の筋肉の状態が悪いと痛みを感じやすいです。

    マッサージで解消しきれない痛みには、鍼灸院での治療も検討してみましょう。

    ほぐしきれないコリを根本から治療することで、痛みから開放されるかもしれません。

    マッサージによる痛みにお悩みの方はもちろん、痛みの改善のために鍼灸院での治療を考えている方もぜひ今回の内容を参考にしてください。

    このコラムの監修者

    坂井 友実

    東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科 鍼灸学科教授

    (一社)日本温泉気候物理医学会 (公社)全日本鍼灸学会 (一社)日本東洋医学会 (一社)日本腰痛学会 現代医療鍼灸臨床研究会 卒後鍼灸手技研究会

    はり師・きゅう師

    筑波大学理療科教員養成施設卒業。東大物療内科(現、アレルギー・リウマチ内科)、筑波技術大学を経て、2008年より現職。この間、東大ペインクリニック、老人科、財務省印刷局病院にて鍼灸の臨床研究に従事。鍼灸学博士、現代医療鍼灸臨床研究会会長、卒後鍼灸手技研究会会長。

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