鍼治療の効果が出るのはいつから?効果を感じるためのコツや通院スケジュールも解説
2022.07.13
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小児鍼とは、生後2週間後から12歳頃までのお子さまを対象にした「刺さない鍼」のことです。
お子さまの成長や体調について悩みがあれば、小児鍼によって悩みが解消されるかもしれません。
本記事では、小児鍼に興味がある親御さんに向けて、小児鍼とはどんなものか、どんな症状に効果があるのか、小児鍼で得られるメリットなどを説明します。
このコラムの目次
小児鍼は、通常の鍼治療とは異なり、お子さまの治療に特化したものです。主に新生児(生後2週間後)から小学生(12歳)ごろまでを対象としています。
「大人が受ける鍼治療とは何が違うの?」「子どもに鍼を刺すの?」と疑問や不安を抱く方は多いでしょう。
鍼といっても直接からだに「刺す」ものではなく、肌を優しく撫でるように「さする」治療のため、痛みがなく、お子さまでも怖がらずに受けられます。
やさしく心地よい刺激を与え、自律神経を刺激し、血行を促進させることでさまざまな症状の改善が期待できます。
育児の悩みはもちろん、今後の育児のサポートとしても小児鍼は頼もしい存在です。しかし、本当にお子さまの症状に効くのか心配ですよね。
小児鍼は、主に次のような症状に効果が期待できます。
ぐんぐん成長する発育過程の子どもは、大人と比べて脳とからだの成長バランスが保ちにくく、自律神経が疲れてしまうことが原因と言われています。成長するにつれて、引っ越しや、幼稚園や小学校への入園や入学、弟や妹が生まれるなど環境の変化によるストレスを受けるかもしれません。
そうした小さな負荷が積み重なり、脳が疲れ、夜泣きや癇癪などの症状が出やすくなってしまうのです。
これらの症状が出ることは小さなお子さまにとってごく自然なことですので、上記以外に、名前がつかないような症状でも、お一人で悩まずにぜひ気軽にお近くの鍼灸院に相談してください。
「どうしてうちの子は泣き止まないの?」「私が悪いの?」と思い悩み、なんとか解決する方法を求めてネットでたくさん調べたという親御さんもいるのではないでしょうか?
そうしたお子さまの悩みを改善するさまざまな方法の中から、小児鍼を選ぶメリットを3つ紹介します。
前述したように、小児「鍼」といっても、実際には「鍼」は刺しません。
イチョウ型のヘラのようなタイプでさすったり、ローラーに突起が粒のようについているタイプでコロコロと接触刺激を与えます。そのため、お子さまのお肌を傷つけたり、痛い思いさせることはありません。
東洋医学の観点では、からだの中に流れる生命エネルギー(気、血(けつ)、水(すい))が通る道を「経絡」といい、その経絡上でとくにエネルギーが集まりやすい場所が「経穴(ツボ)」と考えられています。
小児鍼で、お子さまのからだの経絡に沿って撫でたり、症状に合ったツボを刺激することで、からだのバランスが整い自己治癒力を高める効果に繋がります。
そうしたことから、お子さまの小さなからだの元気を保つ手助けにもなります。
鍼治療は、お子さまと鍼灸院へ通うついでに、育児に関する悩み(産後・子育て中のからだなど)について話せる時間でもあります。
対応しきれない子どもの行動や状態についてからだのプロの目線からアドバイスを受けたり、子育て中に鍼灸師とのコミュニケーションがあるだけで心強い手助けになるはずです。
お子さまと一緒に治療することも可能ですので、親御さんにとって癒しの時間にもなるでしょう。
新型コロナウイルスの影響で通院が不安だったり、頻繁に外出が難しい方は、専用のローラーなどを購入していただければ、おうちで小児鍼を試すこともできます。
興味がある方は、鍼灸院に相談してみましょう。
本記事では、小児鍼がどんな症状に効果があるのか、小児鍼で得られるメリットなどを紹介しました。
小児鍼は、お子さまに痛い思いをさせることなく、元々もっている自然治癒力を高めることで症状の改善を目指せます。今後も続く親御さんの育児ライフにも、心強いサポートになるはずです。
お子さまの成長や体調に不安を感じている方は、ぜひ小児鍼を検討してみてください。
このコラムの監修者
清水尚道
学校法人森ノ宮医療学園 理事長
公益社団法人 東洋療法学校協会
はり師・きゅう師
学校法人森ノ宮医療学園理事長および専門学校の鍼灸学科で講師も務める。