鍼治療の効果が出るのはいつから?効果を感じるためのコツや通院スケジュールも解説
2022.07.13
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目はからだの中でも特に疲れが表れやすい箇所です。
新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増えた分、ついつい長時間同じ体勢でPCやモバイルの画面を見つめてしまっている方も多いでしょう。
目が疲れると、それがそのままからだ全体の不調に繋がる場合もあります。
本記事では、疲れ目などの悩みを抱えている方に向けて、目の不調を解消するために役立つツボや、鍼灸治療との関連などについて解説します。
このコラムの目次
仕事中や疲れている時、いつの間にかこんな風に目を押さえていませんか?
無意識にからだの一部を押さえている..それが「ツボ」と呼ばれるものです。
ツボは、からだの不調が表れやすい箇所であり、不調を改善するためのポイントでもあります。
さらに東洋医学の観点では目の周囲にあるツボは、内臓や心の状態にも関連していると考えられています。
疲れ目などの症状に合わせたツボを刺激することで、血行が促進され、自然治癒力が高まり、体調の改善に繋がります。
「目が疲れたな」と無意識にツボを押しているのは、からだが「お手当て」を必要としているサインなのかもしれません。いたわるべきツボは次の章でご紹介します。
「今すぐ目の疲れを何とかしたい」「目の下のクマを薄くするツボはないの?」という方のために、早速、目の不調に役立つツボを紹介していきます。イラストと照らし合わせて押してみましょう。
※個人の状態や体調によりベストなツボは変わりますので、あくまでも一般例として参考にしてください。
お悩みの症状 | ツボ |
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晴明(せいめい) 攅竹(さんちく) |
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晴明(せいめい) |
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承泣(しょうきゅう) |
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糸竹空(しちくくう) |
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承泣 四白(しはく) |
目安として、自分でツボを押すときは次のことを意識してみましょう。
目を閉じてリラックスし、じんわり心地よい強さで行ってください。
▼注意点 辛い症状を早く治したいからと、あまりグリグリと強く押すのは危険です。また、目の近くは眼球を傷つける可能性があるので強く押さないように注意しましょう。 |
目の周りは皮膚が薄いためデリケートだったり、血管や神経に刺激が伝わりやすかったりしますので、ツボは優しく押してあげましょう。
「忙しくてツボを押している時間がない」「効率よくツボを刺激する方法はないの?」という方は、持続的にツボを刺激する方法として、鍼シールがおすすめです。
鍼シールは、自分で手軽に貼ることができるセルフケアでも使われる鍼です。普段から貼ったまま生活でき、ツボを持続的に刺激することができます。
目の周りに貼るので外出時には使用しづらいですが、寝る前やリモートワーク中であれば周りを気にせず効率よくケアできますよ。
そもそも「なぜ目が疲れるの?」と気になる方も多いと思います。原因は人によってさまざまですが、多くは「目の使いすぎ」によるものです。
「視る」ということは目に関わるたくさんの筋肉や神経が働いています。遠近調節や明るさ、ピント調節、左右上下に視野を動かすなど、カメラの精密な機能のように繊細なシステムが常に自動的に作動しています。
そんな働き者の目を無理に使い過ぎると血行不良になり、不調として表れるのです。
目の不調を引き起こすきっかけは、日常生活の中に多く潜んでいます。
例えば、長時間デスクワークやタブレット、スマホなどの画面を見つめていると、近くのものにピントを合わせるときに関わる筋肉である「毛様体筋」を疲労させてしまうので、疲れ目になりやすいです。
さらにお仕事に集中していると、ついつい前のめりになってしまいますよね。
その姿勢は、肩に力が入り肩こりを引き起こします。肩こりなどで首や肩が血行不良になった場合も、十分な酸素や栄養が目に届かなくなるため、疲れ目などの不調が表れやすくなります。
「オフィスワークからテレワークになり疲れやすくなった」「最近モニターやパソコンを買い替えたら肩こりになった」という方は環境を見直してみましょう。
▼目が疲れないデスクワークのコツ
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ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ、度の合わないメガネやコンタクトレンズの使用も目の不調を引き起こしますし、集中していると”まばたき”の回数が減り、ドライアイにもなりやすくなりますので気を付けましょう。
稀に、目の疾患が隠れている場合があります。以下のような症状が出たら注意が必要です。
目の不調にはこれらの疾患が関連している場合があるので、気になる症状があれば早めに病院を受診しましょう。
ツボ押しは、いつでも手軽に押すことができる一方で、慢性的な目の不調を根本から改善するには一般向けのツボ押しだけでは不十分でしょう。
そこで、「原因を探り、根本から改善したい!」「目薬で対処しているけどしっかり治したい」という方は、鍼灸院に相談してみましょう。
自分にあった的確な治療を受けることで、目の不調はもちろん、隠れたからだの悩みを発見し、改善していくことに繋がります。
「目が疲れて仕事に集中できない」「今だけの辛抱…」とやり過ごしていた方は、ぼんやりとかすんでいた目がスッキリすることで、集中力が持続し作業の効率アップのサポートになるでしょう。
最後に、目の不調と鍼灸に関連するよくある質問について回答していきます。
視力を回復させることは難しいですが、鍼治療を受けた方は「視界が広くなった」「クリアになった」と感じる方が多いようです。
目のスッキリ感は鍼灸治療後すぐに感じることができるので、ぜひ試してみてください。
考えられる原因はさまざまです。
例えば、ツボの押し方が適切ではない、症状が慢性的である、目の不調に繋がる生活習慣が改善されていないなど、何が問題なのかつきとめる必要があります。
まずは専門家である鍼灸師に相談し、改善のためのアドバイスをもらうことをおすすめします。
得意分野は鍼灸院によってさまざまです。
目への鍼治療が目的の場合は、顔の鍼治療を行っている鍼灸院を探してみましょう。心配なことがあれば、来院前に鍼灸院に問い合わせてみるといいでしょう。
詳細は、サイト内の「鍼灸院検索ページ」から検索できます。お近くの鍼灸院を探してみてくださいね。
今回は目の不調のツボや鍼灸治療との関連についてご紹介しました。
疲れ目などの症状ごとに適したツボがありセルフケアもしやすい一方で、慢性化した目の不調を改善するには一般向けのツボ押しだけでは不十分でしょう。
不調の根本からプローチする鍼灸治療であれば、目の不調に関する悩みを解決できるかもしれません。
ぜひ、目の不調の改善に鍼灸院での治療を検討してみてください。
このコラムの監修者
有田浩史
名古屋平成看護医療専門学校 はり・きゅう学科:学科長
はり師・きゅう師、教育学修士、はり師・きゅう師教員免許、中学・高校保健体育専修教員免許
名古屋平成看護医療専門学校のはり・きゅう学科学科長として日々教鞭をとっている。中学校から始めたバドミントンは今でも現役で全日本年代別大会で優秀な成績を収めている。元大阪バドミントン協会強化スタッフ、近畿大学バドミントン部のトレーナーも努めたこともあり、スポーツ鍼灸に深く精通している。