本記事では、鍼灸治療のネガティブな要素であるリスクについて徹底解説します。どんな事象がどのくらいの確率で起こるのか、それを予防するためにどんな対策が行われているのか、またリスクの少ない鍼灸院の選び方についてご紹介しますので参考にして下さい。
鍼灸は、からだに細い鍼を刺したり、皮膚の上でお灸を燃やす治療法です。
副作用が少ないことで知られてはいるものの、自分が受けるときにはリスクについてしっかりと理解しておきたいですよね。
そこで本記事では、
- どんなリスクがあるのか気になる
- どんな頻度で、どの程度の副作用なのか知っておきたい
- リスクを回避する方法はないのか
と鍼灸に対する不安を払拭したいと思っている方に向けて、鍼灸治療で起こりうる事象やもしもの時の対処法、リスクの少ない鍼灸院の選び方を徹底的に解説します。
鍼灸とは

鍼灸とは、からだ全体のバランスを整える、東洋医学の一分野です。
「鍼(はり)」や「灸(きゅう)」を使って、からだに361箇所あるとされる経穴(ツボ)に的確な刺激を与えることで、自己治癒力を高めて病気の予防・改善をしやすいからだを目指します。
デスクワーク中心の生活やスマホを見る姿勢により、肩こりや腰痛に苦しんだり、運動不足でからだが怠い・気分が上がらないと感じるような悩みも少なくないでしょう。
病気ではないけれど、不調がある。そんな「未病」と言われる「病気になる一歩手前の状態」に対しての治療が鍼灸の得意分野です。
鍼灸の効果
鍼はからだのツボを刺激することで、自己治癒力を高め、リラックス効果のあるホルモンを分泌されやすくします。
そのため、自律神経のバランスが整い、恒常性を取り戻すことでストレス性や原因不明の症状などに特に効果があるとされています。
また、鍼を刺入することで血液やリンパの流れがよくなりますので、冷え性やむくみが改善されたり、固くなっていた筋肉がほぐれ肩こりが改善されたりなどの効果もあります。
実際に起きている鍼灸の有害事象

鍼灸は、副作用も少なく、子どもからお年寄りまで誰でも受けることができます。
院内は病院と同じレベルの衛生管理を徹底し、鍼灸師は万が一がないよう、細心の注意を払って日々治療しています。そのため、鍼灸の安全性は極めて高いと言えます。
有害事象自体がかなり少ないですが、ここでは、限られた例を説明します。
1. 鍼に関連する有害事象
これまでに報告されている有害事象は、衛生面が関わる感染症や、鍼灸師の不注意および事故による内臓や神経の損傷、皮膚の異常などがあります。
それらの詳しい事象と現在の現場で同じ有害事象を発生させないために取り組んでいる対策をまとめました。
【感染症】
- 細菌性感染症(膿傷、関節炎)
- 血液媒介ウイルス(B型肝炎、C型肝炎、エイズ)
感染症の多くの症例は、院内の不衛生が原因です。
▼対策
① CDC(日米疾病予防管理センター)ガイドラインに基づく衛生管理(手指消毒、院内環境、道具の消毒・滅菌など)を行っています。
② 鍼灸師が使用する鍼はディスポーザブル(使い捨て)鍼を使用し、ウイルスに汚染された鍼が患者と接触する可能性を排除しました。 |
近年は、上記のような徹底した安全対策が取り組まれているため、感染症が発生する可能性は非常に低いことが明らかとなっています。
【臓器損傷】
- 気胸や出血(後腹膜、腎臓など)
- 血腫(腸腰筋など)
- 動脈瘤(膝裏の動脈に多く、脆くなった動脈の壁が傷つき血液が溜まりコブを作ってしまう)
▼原因
必要以上の深刺しや、意図せず鍼が折れてしまったことによる臓器への被害になります。
▼対策
①鍼灸師が局所解剖を理解し、不必要な深刺や粗暴な手技を避けることが重要です。
②刺鍼中の患者に、大きな体動をさけるように協力してもらうことも折鍼防止につながります。 |
多くの症例では、体内に残った鍼の摘出手術により症状が治っています。
気胸の場合は、安静によって治る軽度な場合が多いですが、もし疑いがあれば早めに病院で精密検査を受けましょう。
【神経損傷】
- 神経の枝が傷つき支配領域に痛み・しびれ・感覚障害(例:左首に鍼を刺したら左の首~指先までビリビリしびれる症状など)
- 刺鍼によるくも膜下出血、硬膜部血腫、後頭神経痛
▼原因
深刺しや乱暴な刺鍼が、神経損傷の原因です。
▼対策
臓器損傷の対策同様、鍼灸師が局所解剖を十分に理解し、不必要な深刺や粗暴な手技を避けることが重要です。 |
【皮膚疾患】
- 局所性銀皮症(顔面・頸部・手背などに灰紫青色のシミ)
- 金属アレルギー(刺鍼部に紅斑や水泡)
▼原因
① 局所性銀皮症の場合:銀を含有する鍼の長時間の埋め込みが原因です。
② 金属アレルギーの場合:鍼の素材には、銀鍼には銀や亜鉛、ステンレス鍼にはクロムやニッケルが含まれているため、体質的に注意が必要な人もいます。
▼対策
① 埋没鍼(わざと鍼を折り、体内に埋め込む治療法)を行わない。
② 金属アレルギーを防止するため、過去にひどいかぶれ・かゆみ・膿の症状で病院に罹ったことがある方や金属アレルギーの疑いがある方は鍼灸師に必ず伝えましょう。 |
体内に鍼を埋め込む埋没鍼は、1976年から鍼灸医療安全ガイドラインにおいて厳禁となっていますので、発症する可能性はありません。皮膚疾患をお持ちで心配な方は、鍼灸に行く前に一度かかりつけ医に相談してみましょう。
【鍼が折れてしまう事故】
- 体内に残った鍼が内臓や神経を傷つけてしまう結石化(ひ臓や膀胱で小石のような塊になり詰まらせてしまう)
▼原因
①浸食した鍼の使用
②患者の不意な体動
▼対策
① ディスポーザブル鍼(使い捨て)を使用しています。
② 患者に刺鍼中の体動は避けてもらう声掛けをします。
③ 刺鍼中に鍼が曲がった場合はすぐに抜鍼して鍼を交換するようにしています。 |
折れた鍼が体内に残ってしまうと、鍼が体内を流れ、流れ着いた先の内臓や神経に障害を引き起こしたり、その鍼を核として結石が形成されます。
その場で気付いて抜鍼できなければ、異常がなくても放っておかず専門医に相談することが大切です。
参考:公益社団法人 全日本鍼灸学会 臨床情報部 安全性委員会|鍼灸の安全対策
2. 灸に関連する有害事象
灸に関連する有害事象は、熱すぎる施灸を過度に繰り返すことによる、重度のやけどや灸痕の癌化などが報告されています。
これを避けるための対策として、治療時の熱さを確認することが重要です。
お灸は皮膚上でモグサを燃やす(数百℃)ので熱くて当然です。しかし、実際のモグサの大きさは米粒や半米粒大で、皮膚面で温度測定すると約60~80℃に下がります。
さらに、皮膚面まで燃えると一瞬で消えるので「熱い」より「チッ」と感じる程度です。
もし熱い時は我慢せず、遠慮なく言いましょう。
「熱すぎる」とはどのくらいか、以下を参考にしてください。
熱さの刺激は人によってさまざまですが、心地よいと感じる熱さがベストです。
痕が残らない温灸や、皮膚と艾の間に台座をはさんで熱量を抑える工夫をしている鍼灸院もありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
なお、下記に該当する方にはお灸は危険なので行ってはいけません。
〈お灸を避けるべき人〉
- 免疫力が低下した糖尿病患者
- ステロイドを大量に服用している患者
- 感覚障害(特に「熱い」が判断できない温度覚の障害)
鍼灸の有害事象はどのくらいの頻度で起きるのか?
鍼灸安全性委員会の調査によると、総治療回数14,039回のうち有害事象の発生率は6.03%でした。
その中で、頻度が高い順にまとめました。
- 皮下出血・血腫(2.64%)
- 不快感(0.78%)
- 刺鍼部の残存痛 (0.67%)
- 刺鍼時の痛み(0.56%)
- 出血(0.53%)
上位の有害事象のほとんどは軽症で一過性のものであり、気胸や感染症など重篤な有害事象は報告されませんでした。
鍼灸医療安全ガイドラインに基づく鍼治療では、重篤な有害事象が発生する可能性は非常に低いことがわかります。
参考:公益社団法人 全日本鍼灸学会 臨床情報部 安全性委員会|鍼灸の安全対策
鍼へのよくある不安と対処法

鍼灸師は、リスクを起こさないために普段から以下のようなことに気を付けて治療を行っています。
▼鍼灸師が注意していること
- 筋肉の大きさや骨の位置などを正確に把握する
- 道具や手指の消毒、院内換気など徹底した衛生管理
- 鍼は必要以上に深刺ししない
- 患者の衣服やからだにかけるタオルによって、鍼に圧がかからないようにする
- 患者への声掛け
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新型コロナウイルス感染症対策のため、常時マスクの着用や体調管理を行うなど、より一層衛生面には力を入れています。
このような徹底した対策から、重大なリスクの発生はほぼない考えられるでしょう。
「だけど、もし小さなトラブルがあったらどうすればいいの?」「軽症でも起こりうるなら、対策をしっかり知っておきたい」とお考えの方もいるかもしれません。
本章では、そんな”もしも”の時の対処法をお教えます。
1. 痛みや腫れ
【痛み】
鍼灸師が使用する鍼は大変細く(直径0.18mm)、縫い針の3分の1程度です。鍼管という管を使用し、刺入時の痛みを抑えたり、鍼の先端は痛みの起こりにくい形に研がれているなど、痛みを抑えるさまざまな工夫がされています。
しかしながら、皮膚には無数の痛点があります。
痛点とは、皮膚で感じる感覚(触覚、圧覚、痛覚、冷覚、温覚)の一つである痛覚の受容器です。身の危険に関わることから最も数が多く、1平方センチメートルあたり100〜200個もあると言われています。
そのため、どんなベテランの鍼灸師でも痛点を完全に避けることは難しく、鍼が当たれば多少「チクッ」とすることがあります。
痛みの感じ方には個人差があり、大半の方は「こんなものか」と感じるようです。しかし、痛みに敏感な方が無理に鍼治療を行うと逆にストレスを与えてしまい効果が半減し、術後の腫れなどのトラブルの原因になります。
それを避けるために、初めて鍼を受ける方はお試しに一本打ってもらうといいでしょう。
鍼治療中に鋭い痛み・嫌な違和感があればすぐに担当鍼灸師に伝えてください。
【腫れ】
稀に内出血や筋肉の異常な収縮によって腫れやしこりがでることがあります。
これは、いきなり鍼を打つことにより慣れない鍼刺激にからだがびっくりしたり、過度に強刺激を与えることで起きることがあります。
予防として鍼灸師は、刺鍼部位を鍼を打つ前に筋肉をほぐす前揉捻(ぜんじゅうねん)と、鍼をした後に腫れや出血防止のための後揉捻(こうじゅうねん)という手技を行います。
もし腫れの症状が出た場合は、半日~1日程度で自然と元に戻ります。
それでも消えないようであれば、治療を受けた鍼灸師に相談してください。
2. 鍼からの感染
多くの鍼灸師は、一本一本が滅菌された使い捨ての鍼を使用しているため感染の心配はありません。
その他、手指消毒、院内環境、道具の消毒・滅菌などのCDCガイドラインに基づく衛生管理を徹底しています。
どうしても不安であれば、担当の鍼灸師に鍼の保管方法や使用方法を実際に見せてもらったり、鍼シールや刺さない鍼(ローラー鍼)での治療を検討してもらいましょう。
3. 内出血
鍼を刺すということはからだに傷をつけることなので、多少の出血は伴います。しかし、患者の体調や体質(血管がもろい方、血液がドロドロの方など)によって、血が外へ出ず、内部でとどまってしまい内出血(青あざ)になることがあります。
内出血になった場合は、一週間~10日ほどで自然と吸収され消えていくので、ずっと残るものではありません。
青あざは徐々に黄色くなり消えていきます。お風呂で温めながら、優しくマッサージしてあげると良いでしょう。
顔に施鍼する美容鍼ではどの店舗でも同意書の記入があります。もし大事なイベント前で心配な方は担当の鍼灸師にご相談ください。
4. 気胸
気胸は大変稀ですが、鍼灸師は常に細心の注意を払って治療にあたっています。
▼鍼灸師が注意していること
- 解剖学的構造を十分に理解する
- 刺入部位によっては鍼の角度を変える(斜め、真横)
- 患者の体格に合わせて鍼の深さを調節する(やせ型は浅め、肥満型はやや深め)
- 患者から、鋭い痛みの訴えがあった場合はすぐ中止する(ズキッ!とした痛み)
|
もし気胸になった場合、軽度なものは安静によって治癒する場合が多いです。安静にしても症状が悪化する場合は、医師の治療が必要になります。
医療事故を起こさないためには、鍼灸師と患者の信頼関係とコミュニケーションが必須です。少しでも不安があれば、遠慮なく担当の鍼灸師と納得いくまで話をしてください。
リスク(医療事故)の少ない鍼灸院の選び方
ちまたにたくさんある鍼灸院の中から、リスクが少なく自分にピッタリな院や鍼灸師を探すのは大変なことですよね?
そんな方に、選ぶ際に参考になるチェック項目をいくつか紹介します。

1. 鍼灸師が国家資格を取得しているか
鍼灸師とは、少なくとも3年間は鍼灸の専門学校または大学で座学と実技を学び、国家試験に合格し、厚生労働省の「はり師」「きゅう師」の双方の国家資格免許を取得した者です。
そのため、鍼灸師と名乗ることは、国家資格を持っていることを表します。
気を付けたいのは、整体師・マッサージ師・カイロプラクティック師など、同じ「師」がついている者ですが、国家資格保有者ではありませんので、必ず「鍼灸師」の先生に鍼を打ってもらってください。
ちなみに柔道整復師は国家資格者ですが、鍼灸治療を行うことはできません。店舗を探す際は、「鍼灸院」「鍼灸接骨院」の名前がついている院を探しましょう。
2. 院・担当鍼灸師の情報が公開されているか
ご近所の通りがかりや予約サイト、口コミサイトで気になる店舗を見つけたら、まずその店舗のホームページをチェックしましょう。
ページの雰囲気や治療者のプロフィールをみて、しっかり自分の悩みに寄り添ってくれそうかを自分の感覚で見てみましょう。
3. 臨床経験が豊富か
業界歴20~30年の大ベテランの先生であれば絶対大丈夫というわけではなく、20代前半の先生だからといってリスクが高くなるわけではありません。
ただ、初めて鍼灸を受ける方はひとつの基準として、業界歴2年以上の先生が良いでしょう。なぜなら、免許を取得し、研修を終え、臨床実績を積み上げるのにそのくらいの時間が必要だからです。
4. 患者さんの前向きな口コミが多いか
好印象の口コミが多い院や先生は安心できます。
ご家族やご友人の直接の口コミはもちろん、ホームページの「お客様の声」や口コミサイトも参考に調べてみてください。
5. 治療環境が清潔か
院内は、そこで働く鍼灸師の性格が表れるものです。扉を開けて一歩中に入った時、どんな印象を持つかも大事なポイントです。
具体的にはこんな所をチェックしてみてください。
(待合室)
- 待合室はきれいで、落ち着くか
- 下駄箱やスリッパは乱雑になっていないか
- アルコール消毒が設置されているか
- 換気は十分か
(治療室)
- 治療ベッドのシーツやタオルは汚れていないか
- 道具の整理整頓はできているか
- 使い捨ての鍼を使用しているか
- 治療前に手指消毒・患部の消毒をしているか
(水回り)
- 洗面台周りはびちゃびちゃに濡れていないか
- トイレはきちんと掃除されているか
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安全に鍼灸治療を受けるための3ステップ
鍼灸院は、かかりつけの医師から勧めてもらうのが安全です。しかし、未病へのアプローチとして鍼灸を検討している、かかりつけ医師がいないといった場合には、オンライン検索などで情報を集められている方がほとんどかもしれません。
そこで「いざ初めての鍼灸を受けよう!…でも、やっぱり少し不安」と思っている方に向けて、安全に鍼灸治療を受けるための3ステップをご紹介します。
トラブルが少なくスムーズに鍼灸治療を受けるために、ぜひご参考ください。
STEP1:十分に情報を調べてから予約する
ホームページで鍼灸院の雰囲気や先生のプロフィールをチェックしたり、口コミを調べて決めましょう。不安なことや要望があれば、事前に電話で問い合わせてみるのも良いでしょう。
初回は、ヒアリング(問診)などがあるので、時間に余裕を持って予約してください。
STEP2:問診で心とからだの状態を伝える
悩みである症状に対してオーダーメイドの治療方針を立てるため、普段の生活環境、体質、姿勢チェックなど、じっくりとお話を伺います。
〈問診例〉
- 症状について(いつから、どのような痛みか、どんな時に痛むかなど)
- 日常生活について(どんな姿勢が多いか、お仕事、生活環境)
- 既往歴、家族歴、治療中の病気はないかなど
- 体質チェック(食欲、睡眠、お通じ、熱がり・寒がり、汗の量、ストレス度合いなど)
気になっていることがあれば遠慮なく伝えることが大事です。
担当の先生と信頼関係を築くことも、良い治療効果につながります。
リスクについては初診時に説明がされるはずです。
STEP3:違和感を感じたら我慢しない
治療に違和感・不快感があれば遠慮なく伝えてください。鍼灸院は痛くて辛い状態を治癒する場所なので、何かを我慢して新たなストレスを抱える場所ではありません。
我慢しないことは、内出血やもみ返しのリスク防止にもなります。
【Q&A】鍼灸に関するよくある質問
最後に、鍼灸に関してよくある質問についてお答えします。
Q:鍼灸の効果はどんな疾患に見込めますか?
鍼灸療法で有効性がある病気・症状を紹介します。以下に、NIH(米国国立衛生研究所)が、科学的根拠に基づいて鍼灸の効果を検証している疾患の一部をまとめました。

詳しくは、公益社団法人 日本鍼灸師会の資料をご参考ください。
(原文:National Institutes of Health Consensus Development Conference Statement)
Q: 鍼灸治療は健康保険で受けられますか?
次の病気については可能です。
- 神経痛…例えば坐骨神経痛など。
- リウマチ…慢性で各関節が腫れて痛むもの。
- 腰痛症 …慢性の腰痛。
- 五十肩…肩の関節が痛く腕が挙がらないもの。
- 頚腕症候群…頚から肩、腕にかけてシビレ痛むもの。
- 頚椎捻挫後遺症…むち打ち症などの後遺症。
参考:https://www.harikyu.or.jp/general/insurance.html
ただし医師の同意(医師の同意書)が必要のため注意が必要です。
詳細や最新情報は、必ず各鍼灸院に直接ご確認ください。
Q:鍼灸に興味はあるのですが、頻繁に外出できません。対策はありますか?
新型コロナウイルス感染防止対策や、子育て・介護中などで外出が難しい方には、鍼灸師が直接自宅にきて治療を行う往診がおすすめです。
まとめ|鍼灸のリスクを避けて安心・安全な治療を受けよう
鍼によって起こりうるネガティブなリスクは確かにあります。
しかし、今日の鍼灸は、鍼灸医療安全ガイドラインに基づく治療法と、CDCガイドラインに基づく衛生管理を徹底しているため、重篤なリスクの可能性は非常に低いことがわかっています。
リスクを回避するため、そしてからだの悩みを改善するには、患者と鍼灸師の信頼関係が一番重要です。
最後までこの記事を読んでも、どうしても不安が払拭されない方は、この不安を丸ごと持って鍼灸院に行ってみましょう。
きっと、あなたの痛みや不安に寄り添う鍼灸師に出会えますよ。
このコラムの監修者
粕谷大智
東京大学医学部附属病院 リハビリテーション部 鍼灸部門主任
(公社)全日本鍼灸学会、(一社)日本腰痛学会、(一社)日本リウマチ学会、(一社)日本脊椎脊髄学会、(一社)日本臨床リウマチ学会
はり師・きゅう師 あん摩マッサージ指圧師
1987年東京大学医学部附属病院 内科物理療法学教室(物療内科)勤務。その後、アレルギー・リウマチ内科、現在のリハビリテーション部に至る。特にリウマチや狭窄症では数多くの研究成果や論文を発表している。また、鍼灸の普及のため、NHK「東洋医学ホントのチカラ」「ためしてガッテン!」に出演。新聞、雑誌などでも活躍中。主な著書に「関節リウマチ 鍼灸臨床最新科学」(医歯薬出版)」「ひざ痛はお灸で消える」(光文社)「最強のボディメンテナンス」(徳間書店)などがある。後進の指導にも力をいれており、宝塚医療大学客員教授、東京有明医療大学、筑波大学理療科教員養成、東京医療専門学校教員養成科、国際鍼灸専門学校の非常勤講師として教鞭をとっている。
東京大学医学部附属病院東京大学医学部附属病院リハビリテーション部 鍼灸部門
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※鍼灸は医業類似行為にあたるため、医療に関する相談については行えません。
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